栃木県大田原市出身の映画監督・渡辺紘文(大田原愚豚舎)によって設立された「栃木国際映画祭」は、地域に映画の灯を再び灯し、世界中の独創的な才能と栃木を繋ぐ文化の架け橋となることを目指しています。
2025年に開催された第1回大会では、メインの国際短編映画部門に世界20カ国以上から計146作品の応募が寄せられ、厳選された44作品を上映いたしました。
また、3日間で延べ900名の観客を動員し、国内外の制作者と地域の人々が映画を通じて深く交流する、熱気溢れる映画祭となりました。
第2回となる2026年度も、既成概念にとらわれない自由な発想、そして映画への愛に満ちた物語を世界中から募集します。
開催にあたってのコメント
栃木国際映画祭フェスティバル・ディレクター ・プログラミング・ディレクターの渡辺紘文です。
昨年、多くの皆様の協力を得て、長年の夢であった「第1回 栃木国際映画祭」を故郷である栃木県大田原市で開催いたしました。
あの3日間、スクリーンから放たれた光を観客の皆様、映画の創り手の皆様と共に見つめ、言葉や国籍の壁を越えて語り合った時間は、私にとって生涯忘れることのできない大切な宝物となりました。
世界20カ国以上から集まった独創的な映画たち、そして3日間で900名を超える観客の皆様の熱気。
その光景を目の当たりにしたとき、私は確信しました。
栃木には映画を強く深く愛する豊かな土壌があり、ここから世界へ向けて新しい文化の風を送り出すことができるのだと。
そして今年、2026年。
私たちはさらなる進化を目指し、「第2回 栃木国際映画祭」を、栃木県の県都・宇都宮市で開催することを決意いたしました。
拠点を移すという決断には大きな勇気が必要でしたが、そこには「映画の灯火をより広く、より遠くへ届けたい」という強い願いがあります。
今回のメイン会場となる宇都宮短期大学 須賀友正記念ホールは、音楽と芸術の香りが漂う素晴らしい場所です。
この新たな舞台で、世界中の優れた才能と、地元の熱烈な映画ファン、そして次世代を担う若者たちが交差する、唯一無二のプラットフォームを創り上げたいと考えています。
今年の映画祭でも、国際的な視点を持つ長編映画の上映や制作者との対話はもちろん、世界中から選び抜かれた作品たちが、皆様を未知なる物語の世界へと誘います。
強い決意と熱意を持って、私たちは今、再び新しい映画祭を開催すべく奔走しています。
映画祭というものは、開催を重ねるごとに育っていく生き物のようなものだと感じます。
第1回で灯した小さな火を、今年はより大きく、より鮮やかな炎へと育て、栃木を国際的な芸術の結節点として世界に示していきたい。
それは私一人では成し得ない、皆様と共に歩む挑戦です。
映画は、時に孤独な魂を救い、時に世界の見方を変えてくれます。
9月の4日間、宇都宮の地で、再び皆様と映画の魔法にかかる瞬間を共有できることを、心から楽しみにしています。
まだ見ぬ傑作と、映画を愛するあなたの笑顔に、栃木でお会いしましょう。
第2回 栃木国際映画祭
フェスティバル・ディレクター / プログラミング・ディレクター
渡辺 紘文

こんにちは。渡辺雄司です。
映画音楽家・作曲家として、CM や商業映画をはじめ、これまで多くの作品に関わってきました。
2013 年に、兄である映画監督・渡辺紘文と共に映画制作集団「大田原愚豚舎」を立ち上げ、 以降は映画音楽家・作曲家・プロデューサーとして作品に携わりながら、栃木県大田原市を拠点に映画づくりを続けてきました。
僕たちの出発点は、映画館のない町でした。 上映環境も限られている中で、「どうすれば映画を届けられるのか」を考え続け、地道に活動を重ねてきました。
2024 年には、地元の方々の協力を得て上映会を開催し、市民ホールに多くの方が足を運んで くださいました。 同じ空間で映画を観て、言葉を交わし、感想を共有する――その光景を目の前にしたとき、 映画はこの町でも確かに人をつなぐ力を持っていると実感しました。
2025 年に開催した第 1 回 栃木国際映画祭は、そうした積み重ねの先に生まれた挑戦でした。 あの日、スクリーンに映る作品を見ながら、上映後に交わされた何気ない言葉のひとつひとつが、今も印象に残っています。大きな言葉ではなく、小さな感想やまなざしの中に、映画が人の距離を変えていく瞬間が確かにありました。
20 カ国以上から集まった多様な作品と、3日間で 900名を超える観客の熱気。その場に立っ たとき、映画は「どこか遠い文化」ではなく、この栃木という場所にも確かに根づいているものだと、静かに感じました。
その感覚があったからこそ、ここから新しい流れをつくっていけるのではないかと、自然に 思うようになりました。
そして 2026 年、私たちは第 2 回の開催へと歩みを進めています。 会場は宇都宮へと広がりますが、僕たちの原点は変わりません。
地方から映画を届けること、そして映画を通して人と人が出会う場をつくることです。この映画祭は、作品を「観る」だけでなく、「つくる人」と「観る人」が交差する場所でありたいと考えています。
国内外の作品上映や制作者との対話を通して、地域と世界がつながる場を目指しています。 映画音楽家として、そしてこの土地で映画を届けてきた一人として、この映画祭は栃木にとって大きな意味を持つものになると確信しています。
9 月、宇都宮でお会いできることを、心より楽しみにしています。
栃木国際映画祭 フェスティバルディレクター/プログラミングディレクター 映画音楽家・作曲家
渡辺雄司

